
足組みはあまりしない方が体にはいい。
しかし、足組みは多くの人がやってしまう
癖の1つで、国民癖と言ってもいいくらいだ。
職業柄、人の癖や行動を見つけては
「もっとここをこうしたら体にはいいのになぁ」
とか言いながら観察してしまう。
そんな中でこんなことを聞くことがある。
「足組みができない」
これってどうゆうことだろうか?
足組みができないは本当か?
時たまだけど、僕が見ている患者さんでも
「足が組めない」
と言う人をたまに見かけることがある。
「本当ですか?ちょっとやってみてください」
実際に足を組む動作をしてもらって見せてもらう。
すると、本当に足組みが出来ない。
それを最初見たときはあまり信じられなかったけど
頑張って足を組もうとする患者さんの顔はマジだ( ゚Д゚)
最初はこっちも分からなかった。
そのような人を今まで見たことなかったし
高齢者ならともかく、まだ若い人だったので
「えー、どうして???(*_*;」
これが率直に思ったことだった。
よくよくそういう人の身体の動きを観察したり、
実際に触ってみて確認してみると、
足組みができない人たちに
ある共通点が見えてきた。
足が組めないのはナゼ??
足組みが出来ないワケとしてよく言われるのは
「足が短いからできない」
というようなことを聞く。
でも僕が実際に動作を見てみたり
身体を触ってみると足が短いことは
理由ではないなと思ったことがある。
僕が実際に見て、触って確認して思ったのは
股関節や骨盤の動きが硬い
である。
考えてみると足を組むためには
股関節の動き + 骨盤の動き = 足を組む
こんな式で表される。
一見すると
足組みは股関節だけでやっているような感じだけど
実際は骨盤の動きもないと安定して足を組むことは難しい。
たぶんだが出産して日が経たないときは
足を組むのはきっと難しいはずだ。
なぜかというと
出産したことによって骨盤が普段よりも
横に広がってしまい、いつもの骨盤の動きが
出づらいから。
太ると足は組めない??
またこんなこともよく聞くようになった。
「太った人は足を組めない」
デブは足組みができない
— ジャイモン (@tendontaro) December 9, 2013
そもそもふとももに脂肪が集まってるせいで足組みが上手くできない
— すぱ (@spiral_e12) February 3, 2010
これについては
太っていても足を組める人はいるけど
(実際、僕の周りにはいます)
安定した足組みはできない。
太ってしまって肉が邪魔してしまうのは
確かにあるけど太ってしまうと関節に
存在する隙間が狭くなってしまう。
すると、関節の動きが制限されてしまうために
足を組むための関節の柔軟性が無くなってしまうわけだ。
太った人は肉が邪魔するのもあるけど
その影響で関節が硬くなってしまって
組めないという理由の方が大きいように思う。
太っていても身体が柔らかければ
関節も柔らかいので、こうゆう人は
太っていようが足を組むことは可能。
(さすがに太り過ぎている人は厳しいですが(;^_^A)
だから太った人の場合は
股関節の動き × 骨盤の動き = 足を組む
という式になってしまうでしょう。
(+)ではなく、(×)になる。
たとえば足を組める状態が10だとすると
股関節の動き + 骨盤の動き
こちらの場合は
股関節が柔くて8で、骨盤が硬くて2だとしても
8+2=10になるので足を組むことは可能。
これが
股関節の動き × 骨盤の動き
この式になると
股関節が多少柔くて6だとしても
骨盤の動きが太って硬すぎて1とかになって
6×1=6になるので足を組むことができない。
太っていると足組みはハードルが高いのは確かで
ムリに足を組もうとすれば股関節の動き、または
骨盤の動きが「0」になるかもしれない。
つまりは痛めてしまうということ。
股関節の動きが8あったとしても
ムリして足を組もうとして腰痛が出たら
骨盤の動きは0になって結果、
8×0=0
このようなことになってしまう。